れいの登山日記

山行の記録をメインに山に関するお話を書いています

雨の日

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いつもと違った景色が目に映る。

水溜りに映る日常は非日常を感じさせる。

傘を持って歩く人々が風景を豊かにする。

そう感じるようになったのはこの数ヶ月だ。

 

この数ヶ月になにがあったか。

 

風景をただあるものとして考えるわけではなく、切り取るものだと考えるようになったからだ。

それはつまり、写真という形を残すということ。

 

見慣れたはずの景色もフィルターを通すと違って見える。

フィルターを通した景色に見慣れると日常の風景にも彩りを感じるようになる。

些細な変化に敏感になる。

 

こうして、雨の日は美しいものとなった。

 

雨の日は傘を持たなければいけないし、天然パーマの髪はいつも以上にくるくるになるし、湿度が高いのも鬱陶しい。

 

そう考えていたのに見方を変えるだけで世界はこうも違って見えた。

 

どの角度から物事を見るかってすごい重要で、今は嫌いだな、嫌だなって思ってることも見方を変えると楽しい、面白いものに変わったりする。

 

いろんな側面から物事を見て、ポジティブに生きていこう。

 

そう感じた雨の日でした。

人は何故山に登るのか

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山とは実に雄大で荘厳で美しい。それと同時に恐怖心を掻き立てられる。

天候の優れた明るい時間帯に登るとただただ美しく見える山は一瞬で姿を変える。

暴風、暴雨、落雷、ホワイトアウト、暗闇。

そういった過酷な状況で歩く山では、命というものを身近に感じることができる。

日常では恐怖心から死を連想することはないが、山では死ぬかも、、、と思うことがままある。

 


そこまでして何故人は山に登るのだろう。

 


美しい景色、喧騒な社会から隔たれた場所を求め人は歩くのだろうか。

はたまた、達成感を味わうためなのか。

中には生死の狭間を楽しむ者もいるのだろうか。

 


十人十色の山に登る理由があるのだろう。

 


私の目的はなんなのだろう。

美しい景色も、達成感もある。健康維持の為の運動でもある。

どれも他のことでも得られる体験だと感じる。

 


登山ならではの点は達成感と同時に美しい景色を見ることができることだ。めちゃくちゃ疲れた時、美しい景色は更に上位のものに変わる。

大して美味しくもないカップラーメンが三つ星レストランの味かのように感じる。

 


歩き続けていると、この達成感というもののレベルが上がっていく。

 


初心者の頃、3時間も歩けば達成感に浸れていたのに今や散歩にしか思えない。

8時間歩けば達成感を味わえるかと言えば、まだ足りなかったりもする。

こうして、どんどん達成感のレベルが上がり、よりハードな山行を求める中毒者となっていく。

 


より高みを目指す。

 


そう言った意味で考えると、登山とは人生の縮図なのかもしれない。

ロングトレイル

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思い返せば、僕は昔から歩くことが好きだった。

電車を1駅だけの為に乗り継ぐのなら乗り換えずに歩く。一人旅に出かけた時も公共交通機関より徒歩を優先する。

その理由として、第一に時間の制約に縛られるのが煩わしいから、第二に歩ける距離なのにわざわざお金を使うのが勿体ないから。

でもよく考えるとこの発想に至る根本には「歩くことが好き」があるのだろう。

街歩きをしていると多種多様な発見がある。

それは景色であり、お店であり、人である。

公共交通機関を利用としていたらどれも出会えなかったモノ。一方で公共交通機関を利用することで歩くより多くの有名な物を観光できたりもするのだが。

僕にとっての旅の目的とは未知との遭遇である。

書店に並ぶ観光雑誌なんかには載っていない素晴らしいモノに出会えた時、旅に出て良かったと思う。

 


そんな僕が登山という趣味に出会ったのは約2年前。

広島旅行の際に宮島の弥山に登ったことがキッカケである。山頂から見る瀬戸内海の美しさは形容し難い景色であった。

 


その後低山から登山を始め、今では日本アルプスを登るようになった。

 


日本にもまだまだ美しい場所がある。

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そしてその美しさを極限まで高めてくれるのが登山である。

 


頂を目指し歩き続けるのは当然辛いし、時には恐怖心もある。

 


でも、辛さや恐怖があるからこそ頂に立った時の感動が倍増する。

 


自分の足でしか辿り着けない場所、見れない景色

 


その響きもまた、僕が登山にのめり込む理由の一つである。

 


つい先日、僕は北アルプス水晶岳鷲羽岳へ登った。

2泊3日.総歩行距離45km、総歩行時間23時間

獲得標高4000mの僕にとってはかなりの長さ。

 


歩いている時は辛かった。

風呂に入れないのもストレスフル、虫にまとわりつかれるのもまた嫌気がさす。

 


でも下山した時、また行きたいとすぐに感じてしまうのは何故だろうか。

 


この登山という趣味も好きだが、僕は街並みを観ることも好きである。

 


そして遂に僕は新しい趣味を見つけた。

 


ロングトレイル

 


山頂を目指すわけでなく、街並みに触れながらトレイル、すなわち舗装されていない道を歩く。

 


とりあえず、日本にあるロングトレイルを歩き始めてみようと思う。

梅雨時期の平標山

2021年7月上旬。

季節は梅雨真っ只中。

毎年この時期は山から離れる時間が長くなる。

そして山が恋しくなり、梅雨なのに出かけてしまうのだ。

 

つい1ヶ月前に谷川馬蹄形縦走を行い、当分この山域に来ることはないと思っていた。

しかしやっぱり来てしまうのがこの山域。

 

馬蹄形と違い、こちら側はゴツゴツしておらず、比較的なだらかである。

 

この日はあまり眺望も期待できない予報だったので仙ノ倉山まで足を伸ばしお花畑を愛でる予定だった。

 

午前8:30ごろ駐車場に着くと、梅雨時期の平日にも関わらず10台前後の先行者がいた。

 

山屋の思考回路は同じなのだろう。

 

そして準備を整え、9時スタート。

 

ガスガスの樹林帯を黙々と歩く。

まあまあの急登らしい。

ガスは嫌いだが、ガスにまみれる樹林帯の様相は神秘的である。

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どうやら同行者たちは久々の登山で相当キツいらしい。

私は1人そそくさと登り、仕事の電話を数本。

それから再び合流し、少し登ると視界が開けてきた。

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このぐらい見えれば上出来だ。

 

高山植物も少しづつ顔をのぞかせはじめ、私が唯一愛してやまない虫、クワガタもひょっこりはん

メスだけど。

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山頂が近づくと道は木道へと変わる。

百名山谷川岳顔負けの整備状態だ。

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そうこうしている間に、間もなく山頂である。

同行者は足をつっている。笑

ということで仙ノ倉山はまた今度に平標でごはん。

するとポツリポツリと雨が降ってきた。

急いでごはんをかき込み、下山の準備をする。

ラーメンだけど。

帰りも花や景色を愛でながらペース良く歩く。

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最後は走って下山。

なんだか、ものすごく楽な山だった。

というか成長を感じた。

 

7/21.22は常念岳蝶ヶ岳へ久しぶりのテント泊登山、行って参ります。

 

【磐梯山】梅雨前ラストの登山

2021.6.12

 

ついに梅雨前線が重い腰をあげ、関東に向かってくるとの情報を入手し、登山を決行。

 

比較的天気の良さそうな東北の磐梯山へ。

実は実家から1時間の山。

 

そこに東京から4時間弱かけて行くというのは少し損した気分になる。

 

しかもレンタカーを借りて。

 

車往復7時間、登山コースタイム6.5時間

無駄な時間が一切なくとも合計13.5時間

 

レンタカーは12時間で借りている。

 

この計画を立てた友人を疑問視しながら登りはじめた。

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スキー場からのスタート、冬場はスキーヤーやボーダーで賑わう。

なかなかの急勾配だ。

 

ただ個人的には得意分野の坂なのですいすい進む。

 

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空は霞んでいるが、薄ら猪苗代湖が眼下に広がっている。この田園+猪苗代湖の風景が幼少時代を思い出させる。毎年毎年、家族や友人と泳ぎに行ったり釣りに行ったり。

どんな綺麗な海よりも、どんな高い山よりも思い出深いところだ。

 

登山道は比較的整備されており、終始歩きやすい。花々も梅雨時期の雨を浴びようと咲きはじめていた。

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高山植物にはあまり興味がなかったが、特定の山にしか咲かない、特定の時期にしか咲かないと聞かされると見たくなるのが人の心理である。

限定品には弱くないはずなんだけどな〜

 

磐梯山にしか咲かない花がある。

その名は「バンダイクワガタ」

ここにしか咲かない花

コブクロの名曲が脳裏を過ぎる。

 

と、同時に幼少期に愛してやまなかったクワガタたちの姿も思い浮かぶ。

 

ミヤマクワガタよりノコギリクワガタが好きです。

 

ミヤマクワガタで思い出したが、小屋前にはミヤマオダマキも咲いていた。

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連想ゲームはもうやめて、バンダイクワガタに戻ります。

 

磐梯山登頂の前に赤埴山に寄る。

バンダイクワガタが群生しているらしい。

 

見つけた。

 

思っていた20倍小さい花であった。

顔を近づけると中々に可愛らしい花であった。

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撮影を終え、更にピッチを上げ山頂へと向かう。

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山頂が近づいてきた。

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絶景だなあ〜

まるで南アルプス鳳凰三山地蔵岳オベリスクみたいなのある。

そんな絶景にもあまり目を向けず山頂へ急ぐ。

そして登頂。

虫が飛び交っている。ハロウィンの時期の渋谷にいる人々かのように虫たちは大勢でブンブン飛んでいる。

人を虫に喩えているわけではなく、虫を人に喩えているので気分を害さないでね。私も一度行ったことあるし。

 

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コースタイム3.5時間を2.5で登り切れました。

帰りのコースタイムは3時間。

さぁ駆け降りよう。

基本ビビりなので危ないとこは慎重に、丁寧に足を運ぶ。

そうでないところは走る。

 

あっという間下山。

コースタイム×0.5で下山でき

結果としては6.5時間を2.5時間まくことに成功。

 

帰りは道の駅によってまったり帰ることができました。

 

実家から徒歩圏内の景色を見ながら帰る車内で少しだけ寂しい気持ちにもなりましたが、今回も大満足の山行となりました。

 

おしまい。

 

 

谷川馬蹄形縦走

6/1.2

 

平日休みを頂き、向かうは谷川馬蹄形。

谷川岳は大好きな山の一つ。山容も家からの距離もナイス。

今回は日帰りする体力はないと判断し一泊二日で行程を組んだ。

 

電車で土合駅へアクセスしスタート。

すぐさま土合駅名物のながーーーーい階段が立ちはだかる。

今回はいつもの登山装備に加えて食事、シュラフ、水3lがあるため思うように足が進まない。

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スタートから暗雲が立ち込める。

 

駅で登山届を提出し白髪門へ。

直登であり急登である。10分で標高を100mずつあげながら進む。ザックが重い。肩が痛い。

重量を落とすために水を飲みまくる。

左手に谷川岳が見えて来ると疲れも少しはマシになる。

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そしてコースタイム通りに白髪門へ到着。

高山植物も豊富だ。

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白髪門の次は笠ヶ岳へ。

笠ヶ岳の次は朝日岳へ。

下って上っての繰り返し。

森林限界の稜線に降り注ぐ日光も相まって体力はすでに限界。

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景色は永遠に美しい。

朝日岳まで来ると後はひたすら清水峠に向かってくだる。

その稜線からは左手に谷川連峰、右手に新潟の名だたる山々を見ることができる。なんて贅沢だ。

 

なんて思うのが普通だろうが、とにかく疲れている。白髪門あたりで引き返せば良かったとさえ思っていた。

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とにかく早く避難小屋に着きたいの一心で無心で下りる。

周りにはもう誰もいない。馬蹄形が自分一人のものになったかのような感覚を覚え、にんまり。

そして避難小屋へ到着。

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日は沈みつつあった。

 

避難小屋に入り、カップ麺をずるずる。

シュラフに入り19時には就寝

夜中に二、三度目が覚めては寝てを繰り返し朝4時、二日目スタート。

 

1日目とは打って変わり、ガスガス。

まずは水を確保すべく水場へ。

半ズボンでの藪漕ぎ。

朝露がしたたる藪。

気分は最悪だ。

そして水場へ到着。

・・・・あれ。

雪渓の中のようだ、、、

 

引き返して違う水場へ。

・・・・・あれ。

雪渓の中のようだ。

 

今ある水は300ml。

今日の行程は8時間。

不安が脳裏をよぎる。

 

でも行くしかない。

 

ガスのおかげで体中がびしょびしょ。

日光もないし、水もない。

とばせる。

半分走りながら七ツ石→武能岳へ。

水は残り200ml

 

次は茂倉岳。

登り返し400m

きつすぎる、、、、

でも雲海綺麗、、、

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茂倉岳到着。

あとは一ノ倉→谷川岳まで1時間ぐらい。

肩の小屋で水を買えると踏んで、ここで水を飲みきる。

生き返る。

さらに歩を進め肩の小屋へ。

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ただいま外出しております。。。

 

な、ん、だ、と。

 

へこたれながら下山開始。

無理すぎて雪を溶かして飲む。

靴擦れもしてるし足の指には水膨れができている。

 

ゆっくりゆっくり下山。

 

すれ違う人にロープウェイが動いているかヒヤリング。

 

どうやら動いてるようだ。

えもいわれぬ安堵感。

 

そして約1時間後天神平到着。

 

すぐさま自販機で大好きドクターペッパーを購入しロープウェイへ。

 

貸切の中ドクペを飲みながらゆうゆう下山。

 

なんともまぁ、大変な山行でした。

達成感も疲労感も満足感も大きかったです。

 

この先2年は同じことしないと思います笑

 

だいぶブログサボってたので久々の更新でした!!

【北アルプス】残雪期燕岳を登る

2021/5/4f:id:rayyyy333:20210508103410j:image

 

ゴールデンウィーク終了間近に北アルプスの女王、燕岳に登りました。

GWが始まってから雪が降り続け、夏山の様相を呈しはじめていた燕山荘から燕岳山頂への稜線が瞬く間に雪山へと変貌を遂げた。

 

そんな雪が止み、穏やかな天気の中燕岳に登りました。

荒れた天気から回復し、気温が上がる日は雪崩が発生しやすいというのはアルピニストの常識である。

そこで、比較的雪崩が起きにくい燕岳を選んだ。

 

GW中には荒れた天気の中山行を決行し、多くの方が命を失った。

ご冥福をお祈りするとともに、私自身は危険を冒すような登山はやめようと誓った。

 

命とゴミは山に捨ててはいけない。

 

登山当日は5時過ぎに中房温泉駐車場に到着。

中房温泉駐車場はもちろん、登山用の第一〜第三駐車場まで満車だった。

 

GW中、天候の回復を今か今かと待ち望んでいたアルピニストたちが押し寄せてきたのだろうか。

 

我々は中房温泉より1.5kmほど下った路肩に駐車し、登山スタート。

 

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登山開始地点の標高は約1300mだった。

ここから約1500m標高を上げる必要がある。

山頂までの距離は約5kmなのでなかなかの斜度である。

 

燕岳のルートとしては

第一ベンチ→第二ベンチ→第三ベンチ→合戦小屋→燕山荘→燕岳山頂

となっており、当日は第二ベンチあたりから雪道になっていた。

合戦小屋を越えるまではひたすら樹林帯を歩く。

昨日までに降り積もった新雪が美しい。

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所々開けている場所から雪を纏った蝶ヶ岳、大天井あたりの山々が顔を覗かせている。

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合戦小屋をすぎると急登が続く。

多くの登山者は合戦小屋で休憩を挟んだ後に登りだすが故に急登がより辛く感じる。

我々も例外ではなかった。

辛くもあるが、一面銀世界、遠くには槍ヶ岳の槍の穂先が見えているので気持ち良い稜線歩きだ。f:id:rayyyy333:20210508102353j:image
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少し歩くと、燕山荘が見えてきた。

今年は100周年。

100年も前から同じように山を登り、小屋が稼働していたと考えると感慨深い。

 

尾根道は風が強く、火照っていた体が急激に冷えるのを感じる。

それでも風速は10mそこそこ。

3000m級の山々の稜線にしては弱いほうである。

雪山で30mも吹いたら私には耐えられないだろう。

 

そして、燕山荘に到着。

沢山の人で賑わっている。

我々と同じように日帰りピストン山行を行う者、前日から山小屋泊をしてるいる者、はたまた強風の中雪で壁を作りテント泊をしている猛者。

標高2700mで見る人々の笑顔はコロナ禍だということを忘れさせる。

 

おにぎりを一つ食べ、燕岳山頂へと向かう。

最近は専らセブンの海老マヨを好んで食べている。

山で食べる海老マヨはうまさ3倍である。

 

燕山荘から山頂までの稜線は見知らぬハイカーたちとワイワイ進む。

天気が良いというだけで人は笑顔になる。

すれ違う人たちと「最高っすね!」

と言葉を交わす。

 

後ろを歩く女の子には

「そこ映えますね!写真撮りましょうか?」

と声をかけられる。

 

きっと、その子も私も下界で見知らぬ人に声なんてかけられないはずなのに。

 

人を高揚させる力が山や太陽にはある。

 

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前日に死者を出した槍ヶ岳が堂々と聳え立っている。

美しさと恐怖は表裏一体だと再認識する。

 

そんな槍ヶ岳と燕岳名物のイルカ岩のツーショット。

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山頂で360度の大パノラマを堪能し、燕山荘に戻ると、ブラック肉を家庭用フライパンで焼いている猛者に出会う。

会話をしながら我々はカップ麺を食して下山。

彼はよく丹沢に現れるらしいのでまた会う気がしている。

 

やはり私は登りより下りが嫌いだ。

頂上を目指して歩く方が楽しいに決まっているが、そんなこと抜きにして下山が嫌いだ。

単純に視覚情報として高度感がより一層伝わり、怖い。滑って転んだら死ぬかもしれない。その恐怖により精神的に疲れてしまうのだ。

 

1,2度転びながら無事下山。

今日も生きて帰れた。

生の悦びを感じる。

 

あまりにも美しい川が硫黄の匂いと共に我々の下山を祝う。

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車に乗り、帰路に着くと今度は猿がお見送りにきてくれた。

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そして標高をぐんぐんと下げていき、穂高駅周辺まで下りると田園風景が広がっている。

残雪期にしか撮れない、水を張った田植え前の田んぼにうつる雪山。

 

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こんなところに住みたい。というか本気で移住を検討したい。

というのもこの美しい水面鏡をみた帰り道、6時間もかかっている。

 

日本アルプス各所や八ヶ岳へ1時間程度で着けるところに住みたいな〜〜〜〜〜〜

 

【日本百名山】天城山を登る

2021.5.2

5月1〜2日にかけて伊豆旅行へ行っていました。

コロナ禍に旅行とか言うと叩かれそうですが、今回の旅行はその辺にご飯を食べるより感染リスクの低い旅行です。

1日目は城ヶ崎海岸の朝日スタート

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その後、西伊豆までドライブし、堂ヶ島へ。

船に乗りたかったのですが、少々海が荒れていたようで欠航しておりました、、

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その後は北の方まで行き、伊豆稜線トレイルを散歩したりドライブしたり。

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そして旅館に戻って、爆睡。

 

2日目が本題の天城山登山。

本当は天城越えにも出てくる浄蓮の滝や、旧天城トンネルを巡りながら縦走したかったのですが、今回は車なので、天城高原ゴルフ場から万二郎、万三郎周回コースです!

 

あ、そういえば最近やっとゴルフ100切りできました!!!

 

そんな話はさておき、天城山に戻ります。

 

静岡が誇る百名山である天城山、名前の由来は雨が多いという理由から「雨木」→天城となったようです。

 

今回の山行のコースタイムはお昼混みで5時間。

登り約800mのゆるゆる登山です!

 

登り始めから苔が生い茂る小川やヒメシャラの木など楽しめる山容となってます。

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そして万二郎岳山頂手前で登山ルートから少し離れたところから絶景が見れます!!!

ほんのすこーし危険箇所なので行かれる場合を自己責任でお願いします🤲

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二郎から三郎にかけては急登もちょこちょこ。

ただやっぱり天城山1番の見所アセビのトンネルが最高です。

ワクワクします。まるでジブリ映画の主人公になった気分です。今ならタヌキと会話できそうです。

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万三郎岳の頂上は眺望無しです!

残念!

 

三郎さんから駐車場までの下山がなかなかに大変です。

階段が整備されてないので慎重に慎重に下山しました。

前日のスコール的な雨でぬかるんでいるとこも多くあり登山靴はべちゃべちゃでした。

 

ここで登山靴あるあるを2つ

・靴が汚れずに下山できるとすごく嬉しい

・登山靴洗ってる時綺麗になった!!と思って乾かしてみると結構汚いまま。

 

あると思います。

 

いや古いですね。20代には伝わらないかもしれないですね。

と言っても私も30前半なのですが、、、

 

雑談はここまでとして、天城山に戻そうとしましたが、もう下山まで書いたので特にありません。

最後に、、、

天城山は石楠花が綺麗らしいのでまた来る機会があるばその時期に訪れたいですね。

今回は少ない可能性に賭けてはいたのですが、もう2.3週間先なのかなという感じでした!

 

それでは次回、北アルプスの女王、燕岳でお会いしましょう!

【残雪期】上州武尊山登山

こんにちは。

本日は2021年4月2回目の登山です。

場所は群馬県沼田ICからほど近い武尊山。

今回は川場スキー場のリフトを利用して登頂する最もイージーでメジャーなルートで登ってきました。

ココヘリ携帯が必須なのでリフト代と合わせ、ココヘリをレンタルします。

金額は3600円。下山時500円戻ってきます。

 

リフトを乗り継ぎ標高約1800m地点からのスタートになります。

 

前日には多少雪が降ってくれたようで、新雪がある場所は綺麗でした。

そして、この標高、この時期では珍しく樹氷も見れました!

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登山道はほぼ森林限界なので稜線歩きが気持ち良すぎます。

というのも、この日は風も穏やかで天気も最高でした。

近くは谷川連峰、皇海山、日光白根山、男体山などを眺められます。

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遠くは、薄らですが北アルプスも見えました。

 

そして徐々にに標高を上げ、剣ヶ峰のピークへ。

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剣ヶ峰からは登り下りを繰り返しまた徐々に標高を上げます。

美しすぎる尾根道に感動しながらゆっくり歩を進めます。

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感動のあまり、座り込んだりもしちゃいます。

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そして武尊山山頂直下には急登が待っています。

この日、チェーンスパイクしか持ってきていませんでしたのでなかなかにキツく、ピッケルを使いながらなんとか登りきりました。

山頂は360°大パノラマ。

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お手軽にパンとおにぎりの昼食を済ませて下山開始。

先程の急登、チェーンスパイクではおりられないのでシリセードで滑って降りました。

楽しすぎます。しかも楽。

いくつになっても雪遊びは楽しい。

帰りも懲りずに写真を撮りながらゆっくり下山。

往復4時間のお手軽山行でした。

 

帰りは恒例の道の駅。道の駅ってほんと野菜安くていいですよね。

ちなみに僕はいつも梅干しを買います。

 

今回寄った道の駅【川場田園プラザ】

非常に綺麗に整備されており、観光地としてもありかもしれない。

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東京はもう葉桜ですが、川場村はまだまだ桜真っ盛り。

武尊山と桜。雪山と春の花。冬と春の対比。

納められました。

 

やっぱり雪山は最高ですね。

と言いつつ早く夏山を楽しみたい気分。

GWには地元福島に帰り、西吾妻、磐梯山、安達太良山あたり登ってこようかと思ってます!

 

それではまた!

 

東京が誇る名峰 御岳山・大岳山

みなさんこんにちは!

4/1に御岳山、大岳山に行って来ました。

今回はど 同行者に時間制限があるとのことで、御岳駅→滝本駅(バス利用)→ケーブルカー

と乗れる物はすべて乗っての登山開始!

1人だと節約しがちなので全部歩いちゃいますが、やっぱり楽するって素晴らしい。

 

お昼頃は晴れ予報だったのですが天気は終日どんよりでした。

 

まずは御岳山山頂を目指してスタコラサッサ。

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映える!!

御岳山は都内有数の観光客を誇る山なので、ご飯を食べるところや宿泊施設が多数あるようですね。

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さぁ、御岳神社に向かって階段を登ります。

趣ありますね。山好き、神社好きの僕にはたまらんです。

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このカッパさん激かわでした〜〜

個人的には今回の山行のベストショット!

階段を登り切ると憩いの場があったり、当然神社があったり。

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ちなみに御岳山の標柱、わかりにくすぎます。

写真とってませんが、神社の左側をずーっと進むと途中にあります!

 

山頂から少し降って、今度は大岳山に向かいます!

登山道は整備されていて危険箇所なしです。

山頂付近だけは岩場になっておりますがまぁ問題ないと思います。

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そして山頂に到着!眺望微妙!

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ちなみに途中分岐ルートから鍋割山に行けますが、この鍋割山はかの有名な鍋割うどんを食べられるところではないのでご注意を。

丹沢にある鍋割山がそれです!

なんか微妙だったねーと話しながら登りとは別ルートで下山。

 

帰りはロックガーデン経由して帰ります。

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ロックガーデン、ええやん。

滝、ええやん。

テンション上げて撮影。

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そしてまた下る。

そしてまた滝!

七伏の滝!

いやここめっちゃええぞ。

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良くないですか?

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良くないですか?

滝を見るため下りに下ったので登り返します。

結構な急登を経て、御岳神社に戻ります。

そこからケーブルカーまであっという間です。

これが普段の生活だとあっという間ではないんですけど、何故か山だと『1時間?』「めっちゃ近いやん!」ってなりますよね。

あると思います。

そんなこんなで眺望は良くなかったですが、マイナスイオン感じる山行を楽しめました♪

【登山】弘法山で桜を愛でる

2021 3/23

穏やかな天気の朝を迎えた。

ふと、山歩きをしながら桜を見に行きたいと思い立ち、ひたすらググった。

電車のみで行けて桜が綺麗な山。

調べているとどうやら神奈川県の弘法山が良さそうだ。

JR秦野駅スタート東海大学前駅or鶴巻温泉駅ゴールの2〜3時間の初心者向きルートだ。

 

急いでザックに水やらバーナーやらを詰め込み電車に乗る。

10時、秦野駅着。

 

駅から歩き始め、30分程度で浅間山へ到着。

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ここからも街を眺められる。

 

そこからさらに歩くと弘法山へ。

 

平日だと言うのに沢山の人で賑わっている。

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折角なので展望台にも登ってみる。

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市街地が見える。逆方面には大山が見える。

違ってたらごめんなさい・・・

 

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椿が綺麗に咲き誇っている。

 

肝心の桜は、、、

あれ、まだ5分咲きにも達してないのではなかろうか。

場所によってはそこそこ綺麗に咲いている木もあるが、まだ少し早かったようだ。

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予定では弘法山からもう少し標高を上げようとしていたが、桜がいまいちなので権現山経由で下山することに。

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途中、映えて見えるトレイル。

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桜以外の花もいろいろと咲いている。

季節は完全に春だ。

 

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iPhone12proでも綺麗に撮れるものだな〜としみじみ。

 

そんなこんなで7km2時間のハイキング。

・花はタイミングと天気が大事ですね。

・iPhoneは意外とやります。

上記、2点を改めて感じた。

 

弘法山を含む丹沢はそろそろヒルが増えてくる季節ですので今年はもう当分行かないと思います。

 

それではまた次の山で!

ミズノのベースレイヤー「BREATH THERMO」を登山で使用してみた!

みなさんは冬の登山時のベースレイヤーにはなにを使用していますか?

 

厳冬期ですと、メリノウールを使用している方も多いと思いますが、メリノウールって少し高いと思うんです。

最近だとワークマンから安いの発売されているようですが、売り切れが続いており、中々購入できない状態です。

 

そこで僕は、某登山用具量販店に出向き、「比較的安くて、ハイパフォーマンスなベースレイヤーありますか?」と聞いてきました。

 

お勧めされたのはタイトルの通りミズノのブレスサーモ。

 

ブレスサーモはミズノが独自開発した吸湿発熱断熱材のことを言うみたいです。

実際に店頭でその素材を触らせていただきました。

綿のような見た目のその素材に霧吹きでシュッと水をかけ、もみもみするとみるみる暖かくなっていきます。

まるで着るホッカイロや!これなら厳冬期でも快適に登山できるかも!と思い、購入してみました。

 

そして登山当日。日本百名山の谷川岳でブレスサーモデビューしました。

登山開始時の気温はー2℃ぐらいだったようですが、日差しが強く、風も全くなく、寒くない・・・

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登り始める前から寒くないのですから当然登りはじめたらすぐ暑くなる。

うん、ポリエステルの半そでTシャツでも問題ない。

 

 

 

でもホントーーーに寒い雪山でも暑くなることって絶対あると思います。

このブレスサーモ、暖かいのは分かったけど吸い込んだ水分はどうなるの?って気になるじゃないですか。

 

すぐ結論に参りますが

・・・・・・・・汗冷えする。

 

これは登山には向かないかもしれない。

 

 

本当の寒さの中で再度使ってみたらこの記事に追記します。

みなさんのベースレイヤー選びの参考になればと思い書いてみました

 

 

 

【登山】信仰の山 両神山

2021/3/3 日本百名山の両神山へ行ってきました!

コースタイムは6時間弱でした。

 

アクセスは秩父駅からバスで行くか、車で日向大谷バス停へ。駐車場何箇所かあります。

 

今回は両神山荘の駐車場に停めて登りました。

駐車料金が1000円かかります。

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両神山荘の入り口でこの子が寝てました。

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かわいい〜〜〜

それでは登山開始!

両神山は古くから信仰の山として崇められております。

1900年代に入るまで女人立ち入り禁止だったようです。

入山するとすぐ鳥居があります。

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鳥居から30分ぐらいはアップダウン少なくまったりハイキング。

ただ部分的に道が狭く、滑落の危険のある場所がありますので要注意です。

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30分ほど歩くと沢に出ます。

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そこからは沢沿いに登ります。

登山ルートが分かりにくく、何回か道間違えました。が、とりあえず沢登っておけば進みます(笑)

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沢に出てから1時間ほどで山小屋へ。

冬は小屋での水の補給はできませんが、近くに水場があります。

さらに1時間歩くと山頂に着きます。

小屋から山頂までは一部凍結箇所があります。

チェーンスパイクor軽アイゼンがあると安心です。

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鎖場もありますが、難易度は低めです。

山頂手前には再び鳥居が。

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これが見えれば山頂は間近!

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山頂!快晴!

富士山!八ヶ岳!北アルプス!谷川!浅間山!

と錚々たる面子ですが、遠い....

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良いカメラが欲しくなります。

ちなみに私はiPhone12proで撮影してます。

安定のカップヌードルを食べて下山。

落ち葉がめちゃくちゃ残ってて雪山を降りている気分。

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この落ち葉の中に浮石が隠されています。

沢沿いの落ち葉の下には水が隠れてます。

転倒、水濡れのリスクに注意しながら慎重に下山しました。

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これで百名山は10/100となりました。

正直、眺望は山頂だけですし、歩きにくいので当分登らなくていいかなって気持ちになりました。

では次の山で!

【登山】僕のテント泊デビュー体験記

登山を数回重ねると、「いつの日かテントを担いで山に登りたい」とテント泊登山に興味を持ち出す方は多いはず!

私もそんな中の1人でした。

 

今回はそんな私のテント泊デビュー体験記を書きますので参考になれば嬉しいです。  

 

1.テント泊装備を揃えるまで

僕にとってテント泊最大の関門が装備を揃えることでした。だって高いんですもん。

大きいザックにテントにマットに寝袋と。

お金を気にせずこれらを買うと15万円ぐらいはかかってしまいます。

しかし、安いもので揃えると今度は重量が重くなってくるので安易に安い物を購入していくわけにもいかない。

少し調べると、中国のブランドが安くて比較的軽い!ということが判明。

そしてザックと寝袋はNature Hikeというブランドで、テントはMobi gardenというブランドで購入しました。僕が購入した時は3点で40000円いかないぐらいでした。

そんな感じでテント泊に向けて低予算で装備を揃えていきました。

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2.山行計画

とにかくデビュー戦というものは未知です。

今まで10kg前後の荷物を背負って歩いたことなんてないのですから、重い荷物を背負うことでどれだけ疲労が蓄積するのかなんてわかりません。

そこで僕はテント泊登山をする山の条件を2つ決めました。

・テン場までが近い

・テン場に荷物をデポして色んな山に行ける

 

やはり憧れは縦走でした。

が、安全面を考慮した結果、八ヶ岳に決定。

八ヶ岳はテン場が沢山ありますが、僕が決めたのは赤岳鉱泉。

理由は上記の条件に加え温泉があるから。

通常、山小屋にはあったとしてもシャワーだけですので温泉があるのは魅力的でした。

 

で、計画としては駐車場から赤岳鉱泉まで2時間歩き、そこから硫黄岳ピストンが1日目。2日目は赤岳朝駆け...韻、踏んじゃいました・・・(失笑)

 

以下、二日間の山日記です。

 

1日目は天気に恵まれ、赤岳鉱泉までは紅葉を楽しみ、硫黄岳では八ヶ岳のえも言われぬ稜線美を堪能。

登山道は比較的歩きやすく重い荷物を背負っていても問題なしです!

テント場から硫黄岳までも同じく歩きやすいです。

それなりに斜度はあったと記憶しています。

森林限界を超えてからは、山々が美しすぎて疲れが吹っ飛びます。

森林限界を超える時って何回経験しても「うわ~~~っ」てなりますよね。

控えめに言って最高でした。

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余談ですが、控えめに言ってという表現が今流行っていますが、僕は村上春樹の小説でその表現を見た10年ぐらい前から使っているのでなんか悔しいです。

 

そして、2日目。(何故か語り口が変わってます)

夜中3時に目覚める。

そこには一面の星空。

暗闇と星の割合がフィフティーフィフティーかと見紛うほどの星の数。

数年前に沖縄の離島に住んでいた頃を思い出しました。

これだけの数の星が見えるということ、それはつまり今日は晴れということを意味している。

そう思いながら、ナイトハイク開始。

真っ暗闇の中をヘッドライトで照らしながら歩を進める。シカの光る目がこちらを見つめる。鹿といえど夜中だと少し怖い。

気温は3℃だというのに身体は熱い。上着を一枚、また一枚と脱ぎながら歩いていくと梯子がでてきた。真夜中の梯子や鎖は怖い。落下したら死ぬ気しかしない。恐怖しながらも登り切る。

 

そこで、絶望に遭遇する。

暴風。

先程まで熱かった体温が急激に下がるのがわかる。

暴風の中では、上着を羽織るのも一苦労。

着る順番なんて無視し、とにかくありったけの服を重ねる。

まだまだ寒い。

この風の中、稜線を歩けるのか。

不安に駆られたが、折角ここまで来たのだから赤岳に登頂したいという思いが勝る。

相変わらず真っ暗な稜線を歩き続ける。すると前方に明かりが見えた。小屋だ。

とてつもない安堵感。小屋に入らせてもらい、100円でお湯を購入。生き返る。また100円でお湯を購入。

そうこうしているうちに周囲が明るくなってきた。

標高2700mで朝日を見る。

はずだったが、ガスりすぎ。

あの星空はなんだったんだ。

一瞬だけ、朝日が見えた。綺麗だった。

そしてまた赤岳に向かって歩き始めるが風は先程と変わらず強い。

陽の光というものは偉大だ。

明るいというだけで恐怖が半減する。いや半減どころか9割減する。

数多の鎖場を超えて赤岳登頂。

寒すぎるのでそそくさと小屋へもどる。

また100円でお湯を購入し、ライフ回復。

そこからは問題なく赤岳鉱泉まで下山。

終始ガスガスだったが、貴重な体験ができた。

学んだことは2つ。

・暴風の時は引き返すのが吉

・稜線に出る前に服を着る

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以上が、僕のテント泊デビュー体験でした。

今年は仕事の合間を縫って、月に一回ぐらいテント泊したいな~

 

 

 

 

【登山】二百名山の武甲山を間近で見るならここ!

武甲山、一度見たら忘れない山容の山。

武甲山は北側が石灰岩質となっており、採掘されまくって今の山容となっています。

いつもはキャンプ場やゴルフ場、はたまた通勤路から見かける山でしょう。

今回はそんな武甲山を近くで見れる山を山行日記がてらご紹介します。

 

2021/2/23 晴れ

山行記録はこちら↓

https://yamap.com/activities/10002032 

 

朝6時半起床。山に行きたい気持ちと家でだらだらしていたい気持ちを半分ずつ持ちながら朝ごはんのドーナツを食べました。

朝からドーナツなんてデブや・・・罪悪感を払拭するためにも山に行こう!

家からある程度近い山で行ったことのない山ということで武川岳に決定!

西武秩父線芦ヶ久保駅からスタートできるアクセスの良い山♪

9時半活動開始。

序盤から地味に疲れる坂が続きます。

まずは二子山を目指して歩きます。

陽の光が入って登山道が綺麗に照らされていました。

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約50分で二子山に到着。

(基本的に僕はコースタイム×0.6〜0.7ぐらいなので参考にされる際はご留意願います)

↓二子山から見る武甲山

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なかなかの眺望です。

そこから更に30分ほど歩くと焼山に到着します。

ここが今回オススメしたい山です!

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↑写真の通り少し急な部分もあるので注意が必要ですが、このロープを登った先には武甲山と秩父の街並みの大パノラマが広がります。

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武川岳でご飯を食べる予定でしたが、どうやら武川岳は眺望がいまいちという情報を得ていましたので焼山でランチにしました。

ヒラメ筋を酷使したのでプロテインを飲んで、パスタを。

メスティンってなんかインスタ映えしそうに見えません?

でもご飯炊くと、底面が焦げて、洗うのが面倒・・・

「そんな方にメスティン折りを教えます」みたいなのありますけど

そもそもメスティン折りするのも面倒(笑)

余談でした。

そんなことより、やっぱり疲れた時に食べる炭水化物は最高です!

満腹になったので、もう帰ろうかとも思いましたが、せっかくここまで来たので、武川岳まで足を伸ばしました。

やはり眺望はいまいち。

ベンチは沢山あったので単純にご飯を食べるだけなら武川岳のほうが良いかもしれません。

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ここまで来たのでピストンせずに正丸駅へ下ります。

車道を歩いたり、また登返したりしていると沢に出ます。

つい先日、沢沿いで同行者が骨折してしまったので注意しながら無事下山。

この辺りの山は中途半端なサイズの石が中途半端な量あるので、足を捻ったりしやすいと思いますのでお気をつけ下さい。

低山なのであまり写真を撮るところがなかったので、葉っぱを撮ったり地面を撮ったりしておきました。

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木漏れ日ってなんか幸せな気分にさせてくれますよね。

 

以上、罪悪感払拭山行でした。

 

それでは、また次の山で!